200万本の絶景が広がる!静岡・可睡ゆりの園で見頃を迎える初夏
可 睡 ゆり の 園のゲートを潜り抜けた瞬間、甘く高貴な香りが初夏の風に乗って漂ってきた。静岡県袋井市の小高い丘陵地に広がるおよそ3万坪の広大な敷地を、色鮮やかな大輪の花束が埋め尽くす。視界一面を覆い尽くす黄、赤、白、ピンクの鮮烈な対比。国内外の観光・レジャー産業が活気を取り戻す中、今年も現地には早朝からカメラを手にした多くの来園者が詰めかけている。
歴史ある古刹の静寂と、咲き誇る花の躍動感が不思議な調和を奏でるこの場所。近年の花卉庭園・自然散策ブームも相まって、世界中の花々が集う可 睡 ゆり の 園は、遠州路の初夏を象徴する屈指の絶景スポットとして大きな賑わいを見せている。本紙取材班が現地で捉えた、今季の最新開花情報と混雑を逃れる穴場ルートを詳しくレポートする。
世界150種・200万本が咲き誇る圧巻の絶景!2026年最新の開花予想と見頃時期

広大な園内を埋め尽くすユリ(百合)の数は、なんと150品種・約200万本。世界各地から集められた希少種から馴染み深い大輪まで、そのスケールは訪れる者を息を呑ませる。今年の気候変動や暖冬の影響を鑑みた最新の開花状況によると、全体の見頃は5月下旬から6月中旬にかけてピークを迎える見込みだ。
早咲きの黄系品種「黄色い絨毯」を皮切りに、中咲きのオレンジや赤、そして極めつきは白やピンクの遅咲き品種が次々と咲き揃う。綿密な計算のもとで時期をずらして植栽されているため、開園期間中(5月下旬〜7月上旬)であればいつ訪れても圧倒的な花咲く風景に出会えるのが最大の特長だ。静岡県観光協会の発表でも、今季の来園者数は過去最高水準に達すると予測されている。
家康ゆかりの歴史と自然が交差する地「曹洞宗 萬松山 可睡斎」の深遠なる背景

この百合園のすぐ隣に鎮座するのが、六百年の歴史を誇る名刹「曹洞宗 萬松山 可睡斎」だ。徳川家康が幼少期に身を寄せたゆかりの寺院としても知られ、時の和尚が家康の前で居眠りをした際、家康がその無邪気さを愛でて「和尚、眠るべし(可睡)」と称えたことが寺号の由来となっている。
この地域は古くから法多山、油山寺と並び「遠州三山」の一角として崇められてきた。厳粛な禅寺の境内と、隣接する華やかな花々のコントラストは異次元の体験だ。静寂な木々に囲まれた境内を抜け、一歩百合園へと踏み出せば、時空を超えた色とりどりの世界が広がる。
広大な丘陵を彩る日本最大級のユリ園プロジェクト!色鮮やかなグラデーションの秘密

これほどまでに広大で美しい景観が維持されている背景には、園地を支える職人たちの並々ならぬ技術と情熱がある。ここは単なる花壇ではなく、地形の起伏を緻密に活かした「日本最大級のユリ園プロジェクト」の結晶なのだ。
斜面ごとに色のグラデーションが計算し尽くされており、小高い丘の上から見下ろすと、まるで絨毯を敷き詰めたかのような立体的なアートが浮かび上がる。土壌の管理から雑草の除去、開花時期のコントロールに至るまで、年間を通じた手入れが結実した姿であり、近年の花卉庭園・自然散策のトレンドを牽引する模範的なランドスケープとして高く評価されている。
混雑を回避する「裏ルート」と早朝来園のコツ!Google マップを活用したアクセス術
見頃を迎える週末、東名高速道路の袋井IC周辺や主要幹線道路は深刻な交通渋滞に見舞われることが多い。混雑を巧みに回避してストレスなく楽しむための鉄則は、開園直後の「午前8時30分前後の到着」だ。早朝の空気は澄み渡り、朝露をまとったユリの花が最も美しく輝く時間帯でもある。
カーナビの指定通りに進むと正面駐車場へ誘導されるが、満車で立ち往生するケースが後を絶たない。そこで推奨したいのが「Google マップ」のリアルタイム交通情報をモニタリングしつつ、北側の迂回路からアクセスする裏ルートだ。東側の臨時駐車場へスムーズに入庫できれば、入園ゲートまでの待ち時間を大幅に短縮できる。
Instagram映え必至!現地で発見したプロ厳選の穴場フォトスポット5選
園内はどこを切り取っても絵になるが、SNSで他と差をつけるエモーショナルな一枚を狙うならスポット選びが重要だ。取材班が現地で見つけたおすすめの撮影アングルを公開する。
1つ目は、中央の池越しにカラフルな丘全体を捉える「水鏡リフレクション」。2つ目は、黄色のユリが一面に広がる「黄色い滝」をローアングルから見上げる構図だ。さらに、深緑の杉林と色鮮やかな百合のコントラストが際立つ「木漏れ日の境界線」、寺院の歴史的な建造物を背景に写し込む「古刹と大輪」、そして早朝限定の「朝露と光の玉ボケ」も見逃せない。これらを撮り分けることで、Instagram等のSNSでも際立つ圧巻のビジュアルを残せるはずだ。
静寂な境内で味わう名物グルメと静岡県袋井市を巡る贅沢な初夏旅
花々の絶景を堪能した後は、静岡県袋井市ならではの歴史と食文化を味わう旅へと足を延ばしたい。可睡斎の境内では、精進料理の伝統を受け継ぐ名物や、地元特産の深蒸し茶を使った涼やかなスイーツを楽しめる。散策で火照った体に、冷涼な茶の香りが心地よくしみ渡る。
アフターコロナの潮流に乗って盛り上がる地域の観光・レジャー産業。周辺の遠州三山を巡る散策コースや地元のクラフトビール、新鮮な遠州灘の海産物に舌鼓を打つルートは、日帰りでも一泊旅でも満足度の高い体験を約束してくれる。可睡ゆりの園が開く初夏の短い季節。色と香りに包まれる極上の旅へ、今すぐ出かけてみてはいかがだろうか。 (出典: 可 睡 ゆり の 園(Yahoo!ニュース))